柱と梁を残した居間とキッチンの改修イメージ

築40年の一軒家のフルリフォーム費用は?工事範囲・注意点と判断基準

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築40年の一軒家のフルリフォーム費用は、築年数だけでは決まりません。骨組みから造り直す工事では、80~100㎡で800万~2,000万円、100~120㎡で1,500万~3,000万円というメーカー系サイトの掲載目安があります。税区分が明示されていないため、税込の支払総額は現地見積もりで確認してください。

2026年時点で築40年は1986年ごろの建築が目安です。実際の確認申請時期、工法、増改築歴は資料で確認してください。この記事では、内装・設備中心の全面改修と、構造を残して内外装を造り直す工事を区別します。

築40年のフルリフォーム費用は「面積×工事範囲」で考える

骨組みから造り直す戸建て出典の掲載目安税区分
80~100㎡・約24~30坪800万~2,000万円掲載箇所に明示なし
100~120㎡・約30~36坪1,500万~3,000万円掲載箇所に明示なし

出典:LIXILリフォームショップ|フルリフォームの費用目安。築40年だけを集計した統計ではなく、戸建てスケルトン改修の一般的な参考額です。税区分未確認の金額をそのまま支払上限にしないでください。たとえば税別1,000万円なら税込1,100万円となり、差が生じます。

「フルリフォーム」という名称だけでは、屋根・外壁・基礎・配管・断熱まで含まれるか分かりません。室内全体の仕上げだけを直す提案なら、上表と違う工事です。安さの比較に入る前に、対象部位をそろえます。

梁と柱を残し、大きな窓と読書スペースを設けたLDKの改修イメージ
AIによる改修イメージ。掲載価格の施工事例や工事後の性能を示すものではありません。

新耐震の年代でも、接合部と劣化の確認を省かない

築40年=旧耐震とは限らない

2026年時点で築40年なら1986年ごろです。1981年の新耐震基準より後ですが、2000年に木造の接合部等の仕様が明確化される前の時期にあたります。建築確認の時期や工法を資料で確かめ、耐震性能を「築年数だけ」で判定しないことが重要です。

過去の改修が図面に反映されているか

築40年では、増築や壁の撤去、屋根材の変更などを経験している家もあります。新築時の図面と現在の状態が異なると、同じ補強計画をそのまま当てはめられません。いつ・どこを・誰が変更したかを整理し、不明部分も調査担当者へ伝えます。

根拠:国土交通省|新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法。新耐震基準だから調査不要、あるいは2000年以前だから必ず同じ補強が必要、という意味ではありません。

見積もりに含める工事と、別枠で備える費用

確認対象見積書で明確にする内容
解体・撤去どの床・壁・天井を撤去し、何を再利用するか
構造・雨漏り調査結果に基づく補強・防水・腐食補修
設備・内装機種、台数、床面積、仕上げ材、収納と建具
配管・配線・断熱更新する区間と、既存のまま残す区間
設計・管理・手続き設計、工事監理、申請・検査、調査費
生活関連・予備費仮住まい、引っ越し、荷物保管、追加補修への備え

解体前に全額を確定できない部分は、想定数量・単価・上限の相談方法を記録します。追加工事は写真などの根拠、金額、工期への影響を確認してから承認する手順にしてください。予備費は業者の請求項目ではなく、施主が手元に残す資金枠です。

段差や手すりに配慮した浴室と洗面室の改修イメージ
AIによる改修イメージ。掲載価格の施工事例や工事後の性能を示すものではありません。

配管は、見えている接続部だけで終わらせない

キッチンや浴室を交換しても、床下の古い配管が残ることがあります。更新対象を図面に示し、残す配管の材質や状態、漏水時に点検できるかを確認してください。配管更新を後回しにした結果、新しい床を再び開くことにならないよう、内装工事と一緒に検討します。

全館改修と一階中心の案を並べる

今後も二階を日常的に使うなら、家全体の動線や断熱を整える価値があります。一方、夫婦中心の生活なら一階の寝室と水回りを優先する案もあります。どちらも建物全体の耐震・雨漏りの問題を調べたうえで、仕上げる面積を変えて比較します。

契約前に確認する建築確認と石綿の調査

2025年4月以降、木造2階建て等の大規模の修繕・模様替では建築確認が必要になる場合があります。主要構造部の一種以上の過半に及ぶ改修などが対象で、名称や金額だけで判定しません。国土交通省|建築確認・検査の対象となる建築物の規模等の見直しに沿い、設計を担当する建築士へ確認します。

建材を撤去・加工する工事では、厚生労働省|小規模工事等の着工前に必要な手続きに基づく事前調査も確認します。「古い家だから必ず石綿がある」「少額工事だから調査不要」と決めつけず、調査結果と必要な施工方法・費用を見積書へ反映してもらってください。

工事中の住まいと引き渡し後まで計画する

浴室・トイレ・床などを同時に撤去すると、住みながらの工事が難しくなります。工程表には、部屋ごとの使用可否、断水・停電予定、工事の区切りと検査日を入れてもらいます。仮住まいの契約は、遅延時の延長条件も確認してください。

引き渡しでは、扉や窓の動き、設備の試運転、給排水、傷や仕上げの不具合を双方で確認して記録します。保証は設備メーカーと施工会社で範囲が異なるため、連絡先と対応条件を保管します。戸建てフルリフォームの総合記事には運営者の経験も掲載しています。

内窓のある大きな窓とソファを備えた居間の改修イメージ
AIによる改修イメージ。掲載価格の施工事例や工事後の性能を示すものではありません。

よくある質問

築40年なら必ず耐震補強が必要ですか?

一律に決められません。工法、建築時の仕様、増改築、劣化状態を調べ、診断や性能検証の結果に応じて工事を決めます。

2,000万円かかるなら建て替えですか?

金額だけで結論は出ません。残せる構造、敷地条件、同じ面積・性能での建て替え総額、愛着と居住計画を並べて比較してください。

築年数よりも、調査結果と住み続ける計画で決める

築40年の家では、新耐震の年代でも、接合部と劣化の確認を省かないことが検討の軸になります。設備の新しさだけで判断せず、改修後に残る課題と必要な維持費まで含めて比べてください。

予算を抑える場合は500万円の改修範囲、大規模な計画は1,000万円でできる工事、実施を迷う場合はリフォームをやめたほうがいいケースも参考になります。

参考にした一次情報

価格・制度の確認日:2026年11月3日。掲載例の価格は確認時点の情報で、現在の販売価格や自宅の見積額を保証するものではありません。