「冬になると窓の近くが寒い」「結露が多い」「外の音が気になる」と感じている場合、窓リフォームで改善できる可能性があります。
窓は外気の影響を受けやすい部分であり、古いアルミサッシや単板ガラスを使用している住宅では、窓まわりの断熱性能を見直すことで室内環境を改善しやすくなります。
窓リフォームには、現在の窓の内側へ新しい窓を設置する内窓、既存枠を利用して窓全体を交換するカバー工法、ガラスだけを交換する方法などがあります。
費用は窓の大きさ、ガラス性能、サッシの種類、工法、施工箇所数によって大きく変わります。
この記事では、窓リフォームの費用相場を工法別に整理し、内窓・二重窓・窓交換・ガラス交換の違い、断熱・結露・防音効果、工期、追加費用、補助金、見積もり比較まで解説します。
先に結論
○ 窓リフォームは内窓・ガラス交換・窓全体の交換で費用が大きく変わります
○ 費用を抑えながら断熱性を高めたい場合は、内窓が有力な選択肢です
○ 2026年は窓の断熱改修で補助制度を利用できる可能性があるため、契約・着工前の確認が重要です
2026年の補助制度については、窓リフォーム補助金2026もあわせてご覧ください。
- 1 窓リフォームの費用相場
- 2 メーカー公式の窓リフォーム価格例
- 3 窓リフォームには主に3つの方法がある
- 4 内窓・二重窓リフォームとは?
- 5 内窓リフォームの費用目安
- 6 内窓はどんな家に向いている?
- 7 窓全体を交換するカバー工法とは?
- 8 カバー工法による窓交換の費用
- 9 カバー工法のメリット
- 10 カバー工法の注意点
- 11 はつり工法による窓交換とは?
- 12 ガラス交換の費用
- 13 断熱を重視するならサッシも確認する
- 14 樹脂窓とは?
- 15 Low-E複層ガラスとは?
- 16 窓リフォームで結露は改善できる?
- 17 窓リフォームで防音効果はある?
- 18 窓リフォームで防犯性を高める方法
- 19 窓リフォームの工期
- 20 窓リフォームで追加費用が発生しやすいケース
- 21 マンションでも窓リフォームできる?
- 22 窓は全部まとめてリフォームすべき?
- 23 窓リフォーム補助金2026を確認する
- 24 補助金利用は契約・着工前に確認する
- 25 窓リフォーム費用を抑える方法
- 26 窓リフォームの見積もりで確認したいポイント
- 27 安い見積もりだけで決めない
- 28 複数社の窓リフォーム見積もりを比較する
- 29 公式情報・参考情報
- 30 よくある質問
- 31 まとめ|窓リフォームは工法と実質負担額で比較する
窓リフォームの費用相場
窓リフォームの費用は、どこまで交換するかによって大きく異なります。
| リフォーム内容 | 1窓あたりの費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 内窓・二重窓の設置 | 約5万~20万円 | 既存窓の内側に新しい窓を設置 |
| ガラス交換 | 約3万~15万円 | 既存サッシを残してガラスを交換 |
| カバー工法による窓交換 | 約15万~40万円 | 既存枠の上から新しい窓を設置 |
| はつり工法による窓交換 | 約20万~50万円以上 | 既存枠・壁周辺まで撤去して交換 |
| 大型掃き出し窓の交換 | 約20万~40万円以上 | サイズ・サッシ仕様で差が大きい |
費用は窓サイズ・ガラス・サッシ・工法・施工会社によって変わります。
上記は一般的な検討目安です。正式な費用は現地調査後の見積もりで確認してください。
メーカー公式の窓リフォーム価格例
YKK APでは、2026年時点の窓断熱リフォーム例として、幅160cm×高さ200cmの窓1か所と、幅160cm×高さ100cmの窓2か所の合計3か所をリフォームしたケースについて参考価格を案内しています。
| 工法 | 3窓の参考価格例 |
|---|---|
| 内窓設置 | 約31万円~ |
| カバー工法による窓交換 | 約63万円~ |
実際の販売価格は住宅条件や窓サイズ、ガラス仕様、施工店などで異なるため、あくまで比較の参考として考えましょう。
窓リフォームには主に3つの方法がある
窓の断熱性や使い勝手を改善する方法は、大きく分けると次の3つです。
- 内窓を付ける
- 窓全体を交換する
- ガラスを交換する
どの方法が適しているかは、現在のサッシの状態や改善したい悩みによって変わります。
内窓・二重窓リフォームとは?
内窓とは、現在ある外窓を残したまま、室内側へもう1つ新しい窓を設置する方法です。
窓が二重になるため、外窓と内窓の間に空気層ができます。
主なメリットは、
- 断熱性を高めやすい
- 結露を軽減しやすい
- 外からの音を軽減しやすい
- 短時間で施工しやすい
- 外壁を壊さず施工できる
などです。
内窓リフォームの費用目安
内窓設置は、1窓あたり約5万~20万円前後をひとつの目安として考えます。
小窓は比較的安く、大型の掃き出し窓や高性能ガラスを選ぶと価格が高くなる傾向があります。
同じ住宅内で複数窓をまとめて施工する場合は、1窓だけ施工する場合とは総額や施工条件が変わることがあります。
内窓はどんな家に向いている?
次のような悩みがある場合は、内窓を検討する価値があります。
- 冬の窓際が寒い
- 夏の暑さが気になる
- 結露が多い
- 道路や電車の音が気になる
- 現在の窓を大きく壊したくない
- 短期間で断熱改修したい
内窓を付けると窓を2回開閉する必要があります。
断熱性だけでなく、毎日の使い勝手も確認して選びましょう。
窓全体を交換するカバー工法とは?
既存の窓枠を残し、その上から新しい窓枠を取り付ける方法がカバー工法です。
壁を大きく壊さず窓全体を交換できるため、従来の窓交換より工事範囲を抑えやすくなっています。
YKK APでは、カバー工法による窓交換について、条件によって1窓あたり約半日で施工できると案内しています。
カバー工法による窓交換の費用
カバー工法による窓交換は、1窓あたり約15万~40万円前後をひとつの検討目安として考えます。
掃き出し窓や高断熱仕様、トリプルガラスなどを選ぶ場合は費用が高くなる可能性があります。
YKK APが示している大型の掃き出し窓の参考例では、戸建て用の断熱窓への交換で約23万~37万円程度の商品・工事費込み参考価格が案内されています。
カバー工法のメリット
- 壁を大きく壊しにくい
- 窓全体を新しくできる
- 古いサッシから断熱サッシへ変更できる
- 開閉不良を改善できる
- 短期間で施工しやすい
カバー工法の注意点
既存枠の内側に新しい枠を取り付けるため、元の窓より開口が多少小さくなる場合があります。
また、既存枠の劣化状態や窓周辺の納まりによっては施工できないケースがあります。
はつり工法による窓交換とは?
既存の窓枠を撤去し、壁や外壁の一部まで工事して新しい窓を取り付ける方法です。
窓サイズや位置を大きく変更したい場合などに使われることがあります。
カバー工法より工事範囲が広くなるため、
- 解体
- 下地補修
- 外壁補修
- 内装補修
- 防水処理
などが必要になり、費用・工期とも増えやすくなります。
ガラス交換の費用
サッシ自体に大きな問題がない場合は、ガラスだけ交換する方法もあります。
一般的には、1窓あたり約3万~15万円前後をひとつの目安として考えます。
ガラスの種類としては、
- 複層ガラス
- Low-E複層ガラス
- 防犯ガラス
- 遮熱ガラス
などがあります。
ただし、古いアルミサッシをそのまま使用する場合、ガラスだけ高性能化してもサッシ部分から熱が伝わりやすいことがあります。
断熱を重視するならサッシも確認する
窓の断熱性能はガラスだけでなく、サッシの性能にも左右されます。
特に古いアルミサッシは熱を伝えやすいため、住宅全体の断熱性能を高めたい場合は、ガラス交換だけでなく内窓や窓交換も比較しましょう。
樹脂窓とは?
サッシ部分に樹脂を使用した窓です。
アルミと比べて熱を伝えにくいため、断熱性能を重視する住宅で使われています。
窓交換では、
- 樹脂窓
- アルミ樹脂複合窓
- ガラス性能
をまとめて比較すると分かりやすくなります。
Low-E複層ガラスとは?
複層ガラスに特殊な金属膜を設け、熱の出入りを抑えやすくしたガラスです。
断熱タイプや遮熱タイプなどがあり、住宅の方角や地域によって適した仕様が異なります。
「高性能なものほど良い」と単純に決めず、窓の向きや日射条件も施工会社へ相談しましょう。
窓リフォームで結露は改善できる?
内窓や断熱窓によって室内側の窓表面温度が下がりにくくなるため、結露の軽減が期待できます。
ただし、結露は窓性能だけでなく、
- 室内湿度
- 換気
- 暖房方法
- 住宅全体の断熱性能
などにも影響されます。
窓を交換すれば必ず結露が完全になくなるとは限りません。
窓リフォームで防音効果はある?
内窓を設置すると、既存窓との間に空気層ができるため、外部からの音を軽減できる場合があります。
道路、電車、近隣からの音が気になる住宅では、断熱とあわせて防音目的で内窓を検討する方法があります。
ただし、音は壁・換気口・ドアなどからも侵入するため、窓だけで完全に解決できるとは限りません。
窓リフォームで防犯性を高める方法
窓は住宅への侵入経路になりやすい場所のひとつです。
防犯性を高めたい場合は、
- 内窓を追加する
- 防犯ガラスを選ぶ
- 補助錠を設置する
- 面格子を設置する
- シャッターや雨戸を付ける
などの方法があります。
窓リフォームの工期
| 工事内容 | 工期目安 |
|---|---|
| 内窓 | 1窓あたり数十分~数時間程度 |
| カバー工法 | 1窓あたり数時間~半日程度 |
| ガラス交換 | 1窓あたり数時間程度 |
| はつり工法 | 1日以上になる場合あり |
窓数や現場条件によって工期は変わるため、契約前に施工日数を確認してください。
窓リフォームで追加費用が発生しやすいケース
- 既存枠が大きくゆがんでいる
- 窓周辺に腐食・雨漏りがある
- 外壁補修が必要
- 下地補修が必要
- 窓サイズを変更する
- 高所に窓がある
- 足場が必要
- 大型ガラスで搬入条件が厳しい
窓本体の金額だけではなく、追加工事を含めた最終総額を確認しましょう。
マンションでも窓リフォームできる?
マンションでも内窓は比較的検討しやすいリフォームです。
一方、外窓やサッシは共用部分として扱われる場合があります。
窓交換を希望する場合は、工事前に管理規約や管理組合への確認が必要です。
YKK APもマンションでの内窓設置について、事前に管理組合へ確認するよう案内しています。
窓は全部まとめてリフォームすべき?
必ずしも住宅すべての窓を一度に施工する必要はありません。
予算が限られている場合は、
- リビングの大きな窓
- 寝室
- 北側の結露が多い窓
- 浴室・脱衣所
- 外の音が気になる部屋
など、悩みの大きい窓から優先する方法があります。
ただし、補助制度には最低申請額などの条件があるため、補助金を使う場合は工事箇所をまとめたほうが有利になるケースもあります。
窓リフォーム補助金2026を確認する
2026年は、一定の断熱性能を満たす窓改修について国の補助制度を利用できる場合があります。
対象となる主な工事には、
- 内窓設置
- 外窓交換
- ガラス交換
などがあります。
ただし、対象製品、性能区分、サイズ、申請額、登録事業者などの条件があります。
最新の制度については、窓リフォーム補助金2026|先進的窓リノベの対象・補助額・申請方法をご覧ください。
補助金利用は契約・着工前に確認する
補助制度には工事時期や申請期限、予算上限があります。
また、対象製品として登録されている窓・ガラスを使う必要があります。
補助金を利用したい場合は、見積もり段階で施工会社へ伝えてください。
窓リフォーム費用を抑える方法
内窓と窓交換を比較する
現在の外窓に大きな不具合がなければ、窓全体を交換するより内窓のほうが費用を抑えられる場合があります。
優先順位を決める
すべての窓を施工する予算がない場合は、熱の出入りが大きい窓や悩みのある部屋から優先します。
補助金対象商品を確認する
補助対象となる高断熱窓を選ぶことで、実質負担を抑えられる場合があります。
複数社の見積もりを比較する
同じ窓でも施工会社によって、商品、工法、値引き、施工費、諸経費が異なることがあります。
同じ条件で複数社を比較しましょう。
窓リフォームの見積もりで確認したいポイント
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| メーカー・商品 | 商品名・シリーズ |
| 窓サイズ | 幅・高さ・施工箇所数 |
| 工法 | 内窓・カバー工法・ガラス交換など |
| サッシ | 樹脂・アルミ樹脂複合など |
| ガラス | 複層・Low-E・防犯など |
| 施工費 | 商品代に含まれるか |
| 撤去・処分 | 既存窓・ガラスの処分費 |
| 追加工事 | 下地・外壁・高所作業など |
| 補助金 | 対象製品・申請対応 |
| 保証 | 商品保証・施工保証 |
| 総額 | 税込み最終金額 |
安い見積もりだけで決めない
窓リフォームは、商品だけでなく取り付け精度も重要です。
極端に安い場合は、
- 施工費が含まれているか
- 撤去処分費が含まれているか
- 追加費用が発生しないか
- 希望する断熱性能になっているか
- 施工保証があるか
まで確認しましょう。
複数社の窓リフォーム見積もりを比較する
窓リフォームでは、施工会社によって提案内容が変わります。
例えば、同じ「寒さ対策」でも、
- 内窓を提案する会社
- 窓交換を提案する会社
- ガラス交換を提案する会社
があります。
施工方法ごとの費用とメリット・デメリットを比較して、自宅に適した方法を選びましょう。
見積もり比較については、リフォーム見積もりの比較方法も参考にしてください。
窓リフォームの見積もり・プランを比較
内窓・窓交換・ガラス交換など複数の方法を比較すると、予算と目的に合ったリフォームを判断しやすくなります。
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公式情報・参考情報
商品仕様・参考価格・補助制度は変更される場合があります。公開・工事検討時はメーカーおよび制度公式サイトの最新情報をご確認ください。
よくある質問
窓リフォームはいくらかかりますか?
内窓なら1窓約5万~20万円、カバー工法による窓交換なら約15万~40万円前後をひとつの目安として考えます。窓サイズやガラス性能などで変わります。
内窓と窓交換はどちらが安いですか?
一般的には既存窓を残して施工する内窓のほうが費用を抑えやすい傾向があります。ただし、既存窓が劣化している場合は窓交換が適していることがあります。
内窓と二重窓は違いますか?
既存窓の室内側にもう1つ窓を設けて二重にするリフォームを、一般的に内窓・二重窓と呼びます。
窓交換は壁を壊しますか?
カバー工法なら、既存枠を利用して壁を大きく壊さず交換できる場合があります。
窓リフォームで結露はなくなりますか?
断熱性能向上によって軽減が期待できますが、室内湿度や換気などにも左右されるため、完全になくなるとは限りません。
マンションでも内窓を付けられますか?
設置できるケースがあります。ただしマンションの管理規約を事前に確認してください。
窓リフォームで補助金は使えますか?
2026年は一定性能を満たす内窓設置・外窓交換・ガラス交換などが国の補助制度対象になる場合があります。工事前に最新条件を確認してください。
窓は何か所まとめて施工したほうがいいですか?
住宅の悩みや予算によります。補助金を利用する場合は最低申請額などの条件もあるため、複数窓をまとめた場合の見積もりも比較するとよいでしょう。
まとめ|窓リフォームは工法と実質負担額で比較する
窓リフォームには、内窓、窓交換、ガラス交換など複数の方法があります。
費用を抑えて断熱性や防音性を改善したい場合は内窓、古いサッシや開閉不良まで改善したい場合は窓全体の交換が有力な選択肢です。
重要なのは、商品価格だけでなく、工法・断熱性能・施工費・追加工事・補助金を含めた実質負担額で比較することです。
また、2026年は高断熱窓への改修で補助制度を利用できる可能性があります。
補助制度については、窓リフォーム補助金2026もあわせて確認してください。