外壁塗装・屋根塗装の塗料の種類と耐用年数
外壁塗装・屋根塗装の塗料には大きく4つの種類があります。
「アクリル系塗料」「ウレタン系塗料」「シリコン系塗料」「フッ素系塗料」です。
これらの塗料についての特徴とメリットとデメリットについてご紹介します。
塗料の種類 | 特徴 | 耐用年数 |
アクリル系塗料 |
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5~7年 |
ウレタン系塗料 |
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8~10年 |
シリコン系塗料 |
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10~15年 |
フッ素系塗料 |
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15~20年 |
アクリル塗料の特徴
アクリル塗料の主成分はアクリル樹脂。
1950年あたりから使用された当時はポピュラーな塗料でしたが塗料の改良が進み「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などの塗料が開発されました。
現在は住宅の外壁塗装や屋根塗装に使われることは、ほとんどなくなりましたが安価で購入出来る事とカラーバリエーションが豊富で素人でも使いやすいこともあり、主にDIY塗料として使用されることが多い塗料です。
アクリル塗料のメリット・デメリット
メリット
- 価格が安い
- カラーバリエーションが豊富
- 素人でも使いやすい
デメリット
- 劣化が早い(紫外線に弱い)
- ひび割れしやすい
- 耐用年数が5~7年と短い
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料とはウレタン系樹脂が主成分の塗料で外壁塗装や屋根塗装を安く済ませたい方にオススメの塗料です。
「ツヤあり」と「ツヤ消し」の2種類があり、ツヤありで塗ると高級感のある仕上がりになります。
一方「ツヤ消し」は防汚性が劣ります。
外壁・屋根をはじめ住宅でも幅広い箇所に使用されており、価格を抑えて最低限の性能を維持したい人向けにオススメの塗料がウレタン塗料です。
ウレタン塗料のメリット・デメリット
メリット
- ツヤが出て高級感がある
- 伸縮性に優れておりヒビ割れしにくい
- 塗膜が柔らかいので密着しやすく防水効果もある
- 油性や水性、一液型や二液型などの種類や色が豊富なので用途が広い
デメリット
- 紫外線に弱く劣化もしやすい
- 耐用年数が8~10年。近い将来塗り替えが必要になることがある
- 光沢が失われるのが早い
- 湿度が高い時期に塗装すると硬化剤と水が反応し性能が低下することがある
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料は樹脂の主成分にシリコンを使用した塗料で、外壁塗装・屋根塗装の塗料として最も多く使われている塗料です。
価格と性能の高バランス化を実現し耐用年数も10~15年と高いことが特徴でもあります。
汚れが付きにくく、光沢も出るので高級感があり次回の塗り替え時期まで安定した性能を維持することができます。
シリコン塗料のメリット・デメリット
メリット
- シリコン塗料の種類によっては600℃前後の耐熱性を誇る塗料もある
- 耐水性が高く雨や湿気から建物を守る性能が高い
- 現在の一戸建て住宅に最も使用されている塗料
デメリット
- 価格は安くはないので外壁塗装・屋根塗装の費用を抑えたい人には向かない
フッ素塗料の特徴
「アクリル系塗料」「ウレタン系塗料」「シリコン系塗料」「フッ素系塗料」の中で、「フッ素系塗料」は耐久性・耐候性が一番高い塗料です。
耐候性が高い。つまり屋外で使用した際に変色や劣化がしにくい塗料なので15年から20年は見劣りしない外観が維持できると言われている塗料です。
密着しやすい「親水性」が高いので「低汚染性」も高く、空気中のホコリや排ガスで汚れても雨で自然に汚れを落とす効果が期待できます。
「シリコン系塗料」と同様、光沢による美しい輝きは当然ながら20年経過しても光沢は10%程しか減少しません。
フッ素塗料のメリット・デメリット
メリット
- 15~20年の耐久性があるため、ほとんどメンテナンスが必要ない
- 光沢ある高級感ある外観が維持できる
- 紫外線に強く色あせや劣化の進行を抑えることが可能
デメリット
- 価格が高い
- ツヤありしか選べない
- 塗膜が硬いため伸びにくいので、モルタル外壁などには向かないこともある
塗料別の平米単価相場(外壁塗装)
塗料の種類 | 単価相場 (3回塗りの単価) |
アクリル系塗料 | 1,000~1,200円 |
ウレタン系塗料 | 1,800~2,000円 |
シリコン系塗料 | 2,500~3,500円 |
フッ素系塗料 | 3,500~4,500円 |
まとめ
- 塗料の種類は大きく4つ。「アクリル系塗料」「ウレタン系塗料」「シリコン系塗料」「フッ素系塗料」がある
- 外壁塗装・屋根塗装の塗料としては「シリコン系塗料」が最も多く使用されている
- 塗料の価格が上がるにつれて耐用年数も上がる