外壁塗装の中塗り・上塗りの違いと塗り回数の確認点を示す画像

外壁塗装の中塗り・上塗りとは?違い・乾燥時間・塗り回数の確認点

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外壁塗装の説明で「下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り」と聞いても、中塗りと上塗りで何が違うのか、同じ塗料を2回塗るのかは分かりにくいものです。

塗り回数は大切ですが、回数だけで工事の良し悪しは決まりません。使用する塗料に合った下塗り材を選び、決められた使用量や塗り重ね時間を守って施工することが重要です。

この記事では、中塗り・上塗りの役割、乾燥時間の考え方、見積書と工事中に確認したい点を解説します。

外壁塗装の中塗り・上塗りとは?

一般的な外壁の塗り替えでは、洗浄や下地補修を行った後、下塗り、中塗り、上塗りの順に施工する仕様があります。それぞれの工程には役割があります。

工程 主な役割 確認する点
下塗り 下地と仕上げ塗料の密着を助け、下地の状態を整える 下地に合う製品名・補修内容
中塗り 指定された塗装仕様に沿って仕上げ塗膜を形成する 使う塗料・塗装範囲・使用量
上塗り 仕様に沿って仕上げ、色やつやなどの外観を整える 塗り重ね条件・塗り残し・仕上がり

ここでいう「中塗り」「上塗り」は工程の名前です。必ず別々の商品を使うという意味ではありません。採用する塗料の仕様を確認することが大切です。

住宅の外壁をローラーで中塗りする職人
中塗りは、採用した塗料の施工仕様に沿って行います。

中塗りと上塗りは同じ塗料を使う?

外壁塗装では、上塗り用の塗料を中塗りにも使用し、同じ製品を2回塗る仕様があります。日本ペイントの用語解説でも、中塗りは上塗り塗料が兼ねる場合が多いと説明されています。

そのため、見積書で「中塗り:○○」「上塗り:○○」と同じ製品名が並んでいても、それだけで誤りとはいえません。一方、製品によっては専用の中塗り材を使う仕様や、工程数が異なる仕様もあります。

確認したいのは、同じ塗料か別の塗料かという一点だけではなく、下塗り材を含めた組み合わせがメーカーの施工仕様に合っているかです。

下塗り材の役割や選び方は、外壁塗装の下塗り・シーラーとフィラーの違いで詳しく解説しています。

「3回塗り」なら必ず安心?

下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回の計3回は、外壁塗装で見られる施工仕様の一つです。ただし、塗料や下地の状態によって必要な工程は変わるため、「3回」という数字だけで品質を判断することはできません。

例えば、下地の状態に応じて下塗りの方法を調整する場合や、意匠性のある仕上げで別の工程を設ける場合があります。大切なのは、その住宅に採用する製品の仕様と実際の工程が一致していることです。

  • 下塗り材と仕上げ塗料の組み合わせは適切か
  • 中塗り・上塗りで使う製品と回数が明記されているか
  • 施工面積に対して、メーカー指定の使用量を踏まえているか
  • 各工程の塗り重ね時間を確保できる日程か

「3回塗り」と書かれていても、製品名や施工範囲が分からなければ、見積もり同士を正確に比較できません。

外壁塗装に使う塗料と作業工程を確認する職人
塗り回数に加えて、使用する塗料と工程を確認します。

中塗りから上塗りまで、何時間乾かす?

必要な塗り重ね時間は、塗料の製品、気温、湿度、通風、外壁の状態などによって変わります。「何時間たてばすべての塗料で上塗りできる」という共通の時間はありません。

例として、日本ペイントの外壁用塗料「パーフェクトトップSi」の製品情報では、23℃での塗り重ね乾燥は3時間以上、5~10℃では8時間以上とされています。これはあくまでその製品の目安です。同社は使用量、通風、湿度、素地の状態によって変わることも示しています。

指で触れて乾いているように見える「指触乾燥」と、次の塗装工程に進める「塗り重ね乾燥」は同じ意味ではありません。工程を確認するときは、使用する製品の塗り重ね条件を見てもらいましょう。

雨が降った日や、塗装面が湿っているときは、予定どおりに塗り進める前に施工条件を確認する必要があります。工期に余裕を持たせ、天候による変更を事前に相談しておくと安心です。

塗装内容を比べる前に、助成金の対象も確認

外壁塗装を検討中なら、工事内容と併せてお住まいの地域で助成金の対象になるか確認しておきましょう。対象の有無や条件は地域・工事内容によって異なります。

ヌリカエで助成金の対象を確認する

見積書では中塗り・上塗りの何を確認する?

見積書を受け取ったら、「外壁塗装一式」という総額だけでなく、中塗りと上塗りの施工内容を確認しましょう。

  1. メーカー名と製品名:中塗り・上塗りに使う塗料を特定できるか
  2. 塗装する範囲と面積:外壁のどこを何㎡塗るのか
  3. 各工程の回数:下塗り、中塗り、上塗りがどう記載されているか
  4. 下塗り材との組み合わせ:外壁材や上塗り塗料に適合するか
  5. 下地補修の内容:ひび割れや古い塗膜の処理が含まれるか
  6. 工期と施工記録:塗り重ね時間や工程ごとの確認方法を説明してもらえるか

見積書に製品名が書かれていなければ、契約前に確認しましょう。複数社を比べる際は、塗装面積や補修範囲が違うまま金額だけを比較しないことも大切です。

見積書全体の読み方は、外壁塗装の見積もりの見方で確認できます。

施主と塗装業者が外壁塗装の見積書を確認する様子
見積書では、製品名・施工範囲・工程ごとの回数を確認しましょう。

工事中・完了時に施主が確認できること

中塗りと上塗りは完成後に見分けにくい場合があります。施主が工程を確かめたいときは、工事前に「作業日報や工程ごとの写真を共有してもらえるか」を相談しておくと確認しやすくなります。

  • 当日の作業が下塗り・中塗り・上塗りのどの工程か
  • 予定していた製品・色・塗装範囲に変更がないか
  • 雨などで予定が変わった場合、次の工程をいつ行うか
  • 完了時に塗り残し、色むら、周囲への塗料の付着がないか

足場に上がったり、乾く前の塗装面に触れたりして確認する必要はありません。気になる点は担当者に伝え、安全な場所から説明や写真で確認しましょう。

中塗り・上塗りについてよくある質問

Q. 中塗りと上塗りを同じ日に行っても大丈夫ですか?

同じ日に行えるかは、使用する塗料の塗り重ね時間と当日の気温・湿度などの施工条件によります。日付だけで判断せず、採用した製品の仕様に沿っているか確認してください。

Q. 中塗りと上塗りは違う色にするべきですか?

必ず違う色にする必要はありません。色を変えて工程を分かりやすくする提案を受けた場合も、仕上がりの色への影響や製品の施工仕様を確認しましょう。工程の確認方法としては、作業記録や写真の共有も相談できます。

Q. 塗る回数を増やせば長持ちしますか?

回数を増やせば必ず長持ちするわけではありません。塗料には製品ごとの使用量や施工条件があります。予定された仕様から変更する場合は、目的と施工方法を業者に確認してください。

Q. 上塗り後、すぐに足場を外せますか?

足場の解体時期は、塗装面の状態に加え、仕上がりの確認や手直しの有無を踏まえて決まります。工事日程を確認するときに、完了検査と手直しの日程も併せて聞いておきましょう。

まとめ:回数だけでなく、製品と塗り重ね条件を確認

中塗りと上塗りは、指定された施工仕様に沿って仕上げの塗膜をつくる工程です。同じ上塗り用塗料を2回使う仕様もありますが、必要な材料や回数は製品によって異なります。

見積書では、塗料の製品名・塗装範囲・工程ごとの回数・下塗り材との組み合わせを確認しましょう。工事中は、使用する製品に合った塗り重ね時間を守れる日程か、担当者に確認すると安心です。

外壁塗装の計画を立てる前に

塗装の仕様や見積もりを確認する際は、お住まいの地域で助成金の対象になるかも併せて調べておきましょう。利用条件や申請時期は制度ごとに異なります。

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参考:日本ペイント「中塗り塗料」/日本ペイント「パーフェクトトップSi」製品情報