外壁塗装の下塗り作業をする職人とシーラー・フィラーの違いを示す画像

外壁塗装の下塗りとは?シーラー・フィラーの違いと見積書の確認点

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外壁塗装の見積書に「下塗り」と書かれていても、何を塗るのか、なぜ必要なのかは分かりにくいものです。「シーラー」と「フィラー」の違いが気になる方もいるでしょう。

下塗り材は、外壁の状態と、その上に塗る塗料に合わせて選ぶ必要があります。この記事では、下塗りの役割と材料の違い、見積書で確認したい点を整理します。

外壁塗装の「下塗り」とは?

下塗りは、外壁を洗浄・補修した後、中塗りや上塗りに先立って行う工程です。外壁と仕上げの塗料を密着させ、塗料の過度な吸い込みを抑えたり、下地の状態を整えたりする役割があります。

ただし、どの下塗り材にも同じ機能があるわけではありません。外壁材、既存の塗膜、劣化の程度、使用する上塗り塗料によって、適した材料と施工方法は変わります。

住宅の外壁にローラーで下塗り材を塗る職人
下塗りは、外壁の状態に合わせて仕上げ塗料を塗る前に行います。

シーラーとフィラーの違い

シーラーとフィラーは、どちらも下塗りの工程で使われる材料ですが、主な役割が異なります。

材料 主な役割 確認したいこと
シーラー 下地と仕上げ塗料の密着を助け、下地への吸い込みを調整する 外壁材・既存塗膜・上塗り塗料との適合性
フィラー 細かなひび割れや表面の凹凸を整える 補修が必要な箇所と施工方法

製品によっては、シーラーとフィラーの働きを兼ねる下塗り材もあります。「シーラーなら必ずよい」「フィラーなら必ずよい」と名称だけで判断せず、採用する製品名と選定理由を確認しましょう。

なお、大きなひび割れや外壁材そのものの傷みを、下塗り材だけで直せるわけではありません。必要な補修は、下塗りの前に別途検討します。

外壁の状態によって下塗り材の選び方は変わる

同じ家でも、日当たりや雨の当たり方によって壁面ごとの傷み方は異なります。現地調査では、外壁材の種類に加え、粉が付くような劣化、塗膜のはがれ、ひび割れ、旧塗膜の状態などを確認してもらいましょう。

  • 塗料を吸い込みやすい下地:吸い込みを調整し、密着を確保する下塗り材を検討する
  • 細かなひび割れや凹凸がある下地:状態に応じた補修や下地調整を検討する
  • 旧塗膜のはがれがある下地:浮いた塗膜の除去や補修方法を先に確認する
  • 外壁材自体に傷みがある場合:塗装で対応できる状態か、外壁材の補修・交換が必要か確認する

下塗り材の選定は、外壁材だけで決まるものではありません。使用予定の中塗り・上塗り塗料との組み合わせも含め、メーカーの仕様に沿って確認することが大切です。

外壁の状態を見ながら下塗り材を確認する職人
外壁の状態と仕上げ塗料に合わせて、下塗り材を確認します。

外壁の傷みが気になる場合は、外壁塗装の完全ガイドも参考にしてください。

塗装前に、使う材料と工事内容を確認

下塗り材の種類だけでなく、補修範囲や見積もりの内訳も確認しておくと、工事内容を比較しやすくなります。

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見積書では下塗りの何を見る?

見積書に「下塗り一式」とだけ書かれている場合、使用する材料や対象範囲を比較しにくくなります。次の項目を確認しましょう。

  1. 下塗り材のメーカー名・製品名:予定している外壁材と上塗り塗料に適しているか
  2. 塗装面積と範囲:外壁のどの部分を、どの面積で施工するか
  3. 下地処理・補修の内訳:洗浄、旧塗膜の処理、ひび割れ補修などがどこまで含まれるか
  4. 塗装回数と工程:下塗り・中塗り・上塗りをどの仕様で行うか
  5. 乾燥や塗り重ねの条件:採用する製品の仕様に沿った工程か

「3回塗り」と記載されていても、それだけで下塗り材の適合性までは分かりません。製品名と下地処理の内容を合わせて尋ねると、各社の提案を比べやすくなります。

外壁塗装の見積書を業者と一緒に確認する施主
見積書では、下塗り材の製品名と施工範囲まで確認しましょう。

見積書全体の比較ポイントは、外壁塗装の見積もりの見方で詳しく解説しています。塗装前の準備については、外壁塗装の高圧洗浄もご覧ください。

下塗りでよくある質問

Q. 下塗りを省いても外壁塗装はできますか?

使用する製品や既存の下地によって施工仕様は異なります。一般的な塗り替えでは、下地との密着や吸い込みの調整のために、仕様に合った下塗り工程を設けます。省略できるかどうかは、採用する塗料のメーカー仕様と現地の状態を確認してください。

Q. シーラーとフィラーは両方使いますか?

必ず両方使うわけではありません。下地の状態や製品の仕様により、片方を使う場合、組み合わせる場合、両方の働きを持つ製品を使う場合があります。見積書の材料名と施工方法を確認しましょう。

Q. 下塗りをすれば、ひび割れ補修は不要ですか?

不要とは限りません。細かなひび割れに対応する下塗り材はありますが、幅や深さのあるひび割れ、外壁材の傷みには別の補修が必要になる場合があります。現地調査で補修箇所と方法を確認してください。

Q. 下塗りの乾燥時間はどのくらいですか?

製品や気温、湿度などによって異なります。一律の時間で判断せず、採用する下塗り材の仕様に従って次の工程へ進むことが大切です。

まとめ:下塗りは製品名と選定理由まで確認しよう

下塗りは、仕上がると見えなくなる工程ですが、外壁の状態に合う材料を選び、適切に施工することが重要です。シーラーは主に密着や吸い込みの調整、フィラーは主に細かなひび割れや凹凸の調整に使われます。ただし、実際の役割は製品ごとの仕様で確認してください。

見積書では「下塗り一式」という表記だけで判断せず、製品名、施工範囲、下地補修、上塗り塗料との組み合わせを確認しましょう。

外壁塗装の見積もりを確認する前に

自宅が助成金の対象になるかを調べ、工事内容や費用を確認する際の参考にしてください。助成金の有無や条件は地域・工事内容によって異なります。

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参考:エスケー化研「塗料の性能について よくあるご質問」/日本ペイント「下塗り塗料」/日本ペイント「アンダーフィラーS」