システムキッチンリフォームの費用相場とサイズ・高さ・選び方・工期を解説する図解

システムキッチンリフォームの費用相場|サイズ・高さ・選び方・失敗しないポイント

キッチンを新しくするとき、多くの住宅で選ばれているのがシンク・調理台・コンロ・収納などを一体的に組み合わせるシステムキッチンです。

古くなったキッチンを同じ位置で交換するだけでなく、壁付けから対面キッチンへ変更したり、食洗機や収納を追加したりするリフォームもできます。

ただし、システムキッチンは商品価格だけで選ぶと、完成後に「作業台が狭い」「高さが合わない」「収納が使いにくい」「思った以上に追加工事がかかった」と後悔することがあります。

重要なのは、間口・高さ・レイアウト・収納・設備・配管・電気・換気まで含めて考えることです。

この記事では、システムキッチンリフォームの費用相場、代表的なレイアウト、サイズと高さ、設備・収納の選び方、工期、追加費用、見積もり比較までまとめて解説します。

先に結論

○ 現在の間口だけでなく、通路幅・冷蔵庫・収納・家事動線まで含めてサイズを決めます

○ 食洗機や収納などは「使うかどうか」を基準に優先順位を付け、不要なオプションを増やしすぎないようにします

○ 本体価格だけでなく、解体・配管・電気・ガス・換気・内装・追加工事まで含めた総額で見積もりを比較します

キッチンリフォーム全体について先に確認したい方は、キッチンリフォーム完全ガイドもあわせてご覧ください。

システムキッチンリフォームの費用相場とI型・L型・対面型などのレイアウトを比較した図解
目次

システムキッチンリフォームの費用相場

システムキッチンリフォームの総額は、商品グレード、間口、レイアウト、設備、キッチンの移動距離などによって大きく変わります。

工事内容 費用目安 主な内容
同じ位置でシステムキッチン交換 約60万~150万円 本体・既存撤去・設置・基本的な設備接続など
ミドル~高グレードへ交換 約80万~180万円以上 収納・食洗機・高機能レンジフードなど
キッチン+壁・床内装 約80万~180万円以上 キッチン交換と周辺内装
壁付けから対面型へ変更 約100万~250万円以上 配管・電気・換気・造作工事など
大幅な位置変更 約120万~300万円以上 給排水・換気・電気・床・壁などの工事

上記は予算を考えるための目安です。

メーカー、シリーズ、サイズ、設備、施工地域、現在の住宅状況によって費用は変わります。メーカーの商品価格とリフォーム工事の総額は同じではありません。最終金額は現地調査後の見積もりで確認してください。

キッチンリフォーム全体の費用については、キッチンリフォーム費用・相場でも詳しく解説しています。

システムキッチンとは?

システムキッチンは、シンク・調理台・コンロ・収納などを組み合わせ、一体的なワークトップで構成するキッチンです。

商品によって、収納、食器洗い乾燥機、レンジフード、水栓、コンロ、ワークトップなどを選択できます。

同じシリーズでも選ぶ設備や扉グレードによって価格は変わるため、「商品名だけ」では予算を判断できません。

I型・L型・対面型|レイアウトで何が違う?

システムキッチンには複数のレイアウトがあります。

レイアウト 特徴 向いているケース
I型 シンク・調理台・コンロを横一列に配置 シンプルで省スペースにしたい
L型 キッチンをL字型に配置 作業スペースを広く取りたい
ペニンシュラ型 キッチンの片側を壁に付けた対面型 対面キッチンと省スペースを両立したい
アイランド型 キッチン四方を壁から離して配置 開放感・回遊動線を重視したい
II型 シンク側とコンロ側を2列に分ける 作業動線を短くしたい

レイアウトを変更すると、キッチン本体だけでなく給排水・換気・電気・床・壁などの工事が増える可能性があります。

壁付けから対面キッチンへ変更する場合

壁付けキッチンから対面型へ変更すると、リビングやダイニングを見ながら調理しやすくなります。

一方で、現在の壁際からキッチンを動かすため、設備工事が必要になるケースがあります。

  • 給水・給湯管の移設
  • 排水管の移設
  • ガス管の移設
  • 電気配線
  • 換気ダクト
  • 床・壁の補修
  • カウンター・腰壁などの造作

対面化を検討している方は、対面キッチンへのリフォーム費用も参考にしてください。

システムキッチンの間口サイズ

システムキッチンにはさまざまな間口があります。

メーカーやシリーズによって対応サイズは異なりますが、住宅用I型キッチンでは180cm、210cm、225cm、240cm、255cm、270cmなどのサイズを見かけます。

間口の例 特徴
180cm 比較的コンパクトなキッチン向け
210cm 限られたスペースでも採用しやすい
225cm 作業台と設備のバランスを取りやすい
240cm 標準的な住宅で検討しやすいサイズのひとつ
255cm 収納・作業スペースにゆとりを取りやすい
270cm以上 広いキッチンスペース向け

対応する間口はメーカー・シリーズ・レイアウトによって異なります。

現在のキッチン幅だけで判断せず、冷蔵庫・収納・壁・窓・通路まで含めて現地調査で確認してください。

システムキッチンの間口・カウンター高さ・通路幅の選び方をまとめた図解

大きいキッチンが必ず使いやすいとは限らない

キッチンを広くすると作業スペースや収納を増やせますが、室内全体のバランスが崩れる場合があります。

特に確認したいのが次のスペースです。

  • 冷蔵庫置き場
  • 食器棚・カップボード
  • ゴミ箱
  • キッチン通路
  • ダイニングとの距離
  • ドアや引き出しを開けるスペース

キッチンだけを最大化するのではなく、調理・配膳・片付けまで含めた動線で考えましょう。

カウンター高さは体格に合わせて選ぶ

システムキッチンでは、カウンターの高さを複数から選べる商品があります。

代表的には80cm・85cm・90cm前後などがありますが、メーカー・シリーズによって選択肢は異なります。

高さが合わないと、調理中に腰を曲げ続けたり、肩が上がった状態になったりして使いにくく感じることがあります。

高さを決めるときの確認ポイント

  • 主に調理する人の身長
  • まな板を使う姿勢
  • シンクで洗い物をする姿勢
  • コンロで鍋を使う高さ
  • 家族で身長差がある場合のバランス

可能であれば、ショールームで実際に立って確認してください。

ワークトップの素材を選ぶ

ワークトップには、ステンレスや人造大理石など複数の素材があります。

メーカーによっては独自素材も用意されています。

素材 特徴
ステンレス 水や熱に強く、キッチンで長く使われている素材
人造大理石 色やデザインを選びやすく、インテリアに合わせやすい
セラミック系 高級感を出しやすく、上位商品などで採用されることがある

素材名だけで判断せず、メーカーが案内する耐熱性・掃除方法・使用上の注意を確認してください。

シンクは大きさと掃除のしやすさを確認

大きなシンクは鍋やフライパンを洗いやすい一方、シンクを広くすると調理スペースが狭くなる場合があります。

次の点を比較しましょう。

  • シンクの幅・奥行
  • 作業台の広さ
  • 排水口の位置
  • 水切りスペース
  • 掃除方法

「大きいほど良い」ではなく、調理スペースとのバランスが重要です。

食洗機は本当に必要?

ビルトイン食器洗い乾燥機は、家事時間を減らしたい家庭には便利な設備です。

一方で、収納スペースの一部を使うため、設置することで引き出し収納が減る場合があります。

導入前に次を確認しましょう。

  • 家族人数
  • 1日に使用する食器量
  • 鍋やフライパンも洗いたいか
  • 現在手洗いにかかっている時間
  • 収納量とのバランス

「付いているほうが高級だから」ではなく、実際の生活で使うかどうかで判断してください。

レンジフードは掃除方法まで確認

最近のシステムキッチンには、掃除の手間を減らすことを意識したレンジフードもあります。

ただし、商品ごとに清掃方法や部品の取り外し方は異なります。

ショールームではデザインだけでなく、フィルター・ファン・整流板などの掃除方法も確認しておくと安心です。

収納は「量」より「取り出しやすさ」

収納容量が大きくても、奥に入れた物を取り出しにくければ使いにくくなります。

現在のキッチン用品を確認し、収納場所を考えておきましょう。

  • 鍋・フライパン
  • 調味料
  • 包丁・まな板
  • ボウル・ザル
  • 食品ストック
  • ゴミ袋
  • 掃除用品

引き出しを開けたときの奥行や高さも確認してください。

吊戸棚は本当に必要か考える

吊戸棚を付けると収納量を増やせますが、高い位置は日常的に使いにくい場合があります。

対面キッチンでは、吊戸棚をなくすことでリビング側への開放感を出せる場合もあります。

収納量と開放感のどちらを優先するか考えましょう。

キッチンの通路幅も重要

対面型キッチンでは、キッチン本体と背面収納との間に通路ができます。

通路が狭すぎると、引き出しを開けたときに通りにくくなります。

反対に広すぎると、冷蔵庫や食器棚までの移動距離が長くなることがあります。

1人で調理するのか、家族と2人以上で立つことが多いのかも考えて決めましょう。

冷蔵庫の位置を後回しにしない

システムキッチンだけを先に決めると、冷蔵庫の配置で困ることがあります。

確認したいのは次の点です。

  • 冷蔵庫本体の幅
  • 扉を開けるスペース
  • 放熱に必要なスペース
  • コンセント位置
  • 買い物後に食材を入れる動線

将来的に冷蔵庫を大型化する可能性がある場合は、その余裕も考えておきましょう。

コンセント不足はリフォーム時に解消

キッチンでは家電製品が増えやすいため、コンセント数と位置も重要です。

例えば次の家電があります。

  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • 電気ケトル
  • トースター
  • コーヒーメーカー
  • ミキサー

使用する家電を洗い出し、必要な電源や専用回路について施工会社へ確認してください。

ガスコンロとIHは生活スタイルで選ぶ

加熱機器は、ガスコンロとIHクッキングヒーターなどから選びます。

現在ガスからIHへ変更する場合は、電源や分電盤などの確認が必要です。

反対に設備条件によっては希望する機器を設置できない場合があります。

調理方法、掃除、安全性、光熱費の考え方などから比較してください。

システムキッチンリフォームの工期

同じ位置でのキッチン交換なら、数日~1週間程度がひとつの目安です。

工事内容 工期目安
同じ位置でキッチン交換 2~5日程度
キッチン+内装 3日~1週間程度
対面化・位置変更 1~2週間以上になる場合あり
大規模な間取り変更あり 2週間以上になる場合あり

工事内容、住宅状況、商品納期によって変わります。

キッチンを使用できない期間についても契約前に確認してください。

追加費用が出やすい工事

追加工事 主なケース
給排水工事 キッチン位置・シンク位置を変更する
電気工事 IH・食洗機・コンセント追加など
ガス工事 ガス管の移設・接続
換気工事 レンジフード位置・ダクト変更
内装工事 床・壁・天井を張り替える
下地補修 既存キッチン撤去後に傷みが見つかる
造作工事 腰壁・カウンター・収納などを作る

システムキッチンリフォームでよくある失敗

1.本体価格だけで商品を決める

商品が安くても、配管・電気・内装などの工事費が増えれば総額は高くなります。

2.大きすぎるキッチンを選ぶ

キッチン本体を広くした結果、冷蔵庫や収納、通路が狭くなることがあります。

3.カウンターの高さを確認しない

高さが体格に合わないと、毎日の調理が負担になる場合があります。

4.オプションを付けすぎる

便利そうな設備を追加すると、総額が大きく上がることがあります。

5.収納量だけを見る

収納は容量だけでなく、取り出しやすさが重要です。

6.冷蔵庫・ゴミ箱を後から考える

キッチン完成後に置き場所が足りないという失敗につながります。

7.コンセント数を考えていない

家電を同時使用するときに不便になることがあります。

8.ショールームで確認せず決める

カタログでは、引き出しの重さ、素材感、カウンター高さなどを十分に確認できません。

キッチンリフォーム全般の失敗については、キッチンリフォームの後悔・失敗例15選も参考にしてください。

システムキッチンリフォーム契約前に確認したい本体仕様・設備・工事範囲・追加費用・保証のチェックリストをまとめた図解

契約前に確認したい見積もりチェックリスト

確認項目 チェック内容
キッチン本体 メーカー・シリーズ・間口・高さ
レイアウト I型・L型・対面型など
ワークトップ 素材・色・仕様
シンク サイズ・素材
コンロ ガス・IH・機種
食洗機 有無・タイプ
レンジフード 機種・換気工事
収納 引き出し・吊戸棚・背面収納
解体・撤去 既存キッチン撤去・処分
給排水 移設・接続・交換範囲
電気 配線・コンセント・専用回路
ガス 接続・移設工事
内装 壁・床・天井の施工範囲
追加費用 発生条件・承認方法
保証 商品保証・工事保証

ショールームで確認したいポイント

システムキッチンは毎日使う設備なので、可能であれば実物を確認しましょう。

  • カウンターの高さ
  • シンクと作業台の広さ
  • 引き出しの高さ・奥行
  • 収納物の取り出しやすさ
  • 食洗機の容量
  • レンジフードの掃除方法
  • 水栓の操作
  • 扉カラーと素材感
  • ワークトップの質感
  • コンロまわりの使いやすさ

写真だけでは分かりにくい部分を実際に確認することが、後悔を減らすポイントです。

メーカー公式情報で最終仕様を確認

システムキッチンはメーカー・シリーズによって、レイアウト、間口、高さ、設備、対応オプションが異なります。

商品を決定するときは、最新の公式情報を確認してください。

メーカー表示の商品価格だけでなく、実際の住宅で必要になる施工費まで含めて比較しましょう。

システムキッチンリフォーム業者の選び方

システムキッチンは商品選びと同じくらい、現地調査と施工計画が重要です。

  • キッチンリフォームの施工実績
  • 現在の間口・配管・換気を確認している
  • 家事動線まで提案できる
  • 複数の商品・プランを比較できる
  • 追加工事の条件が明確
  • 見積書の内訳が分かりやすい
  • 商品保証・工事保証を説明できる

会社選びについては、キッチンリフォーム業者の選び方も参考にしてください。

システムキッチンは複数社のプランを比較

同じ予算でも、施工会社によって提案されるキッチン、収納、設備、工事範囲が異なることがあります。

「本体何%OFF」という値引率だけでなく、完成までに必要な工事を含めた総額で比較しましょう。

システムキッチンリフォームは、見積もりとプランを比較

キッチン本体だけでなく、レイアウト・収納・配管・電気・換気・内装・追加費用まで含めた総額で比較することが大切です。複数社のプランを確認して、自宅と生活スタイルに合ったキッチンを選びましょう。

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よくある質問

システムキッチンリフォームはいくらかかりますか?

同じ位置で一般的なシステムキッチンへ交換する場合、約60万~150万円程度がひとつの目安です。商品グレード、設備、配管、内装などによって総額は変わります。

システムキッチンは何cmを選べばいいですか?

現在のキッチンスペース、調理人数、収納、冷蔵庫、通路などによって適切なサイズは異なります。180cm~270cm前後などさまざまな間口がありますが、対応寸法は商品ごとに確認してください。

キッチンの高さは85cmが一般的ですか?

85cmはよく見かける高さのひとつですが、80cm・85cm・90cmなどから選べる商品もあります。体格や調理姿勢に合わせて、ショールームで確認するのがおすすめです。

食洗機は付けたほうがいいですか?

必須ではありません。家族人数、食器量、手洗いにかかる時間、収納量などを考えて判断してください。

キッチン交換は何日かかりますか?

同じ場所で交換する場合は2~5日程度がひとつの目安です。内装、配管、レイアウト変更などを伴う場合は1週間以上かかることがあります。

壁付けキッチンから対面キッチンにできますか?

住宅の広さや給排水・換気条件を満たせば可能な場合があります。ただし配管・電気・ダクト・床などの追加工事が必要になることがあります。

まとめ|システムキッチンはサイズ・高さ・総額で比較しよう

システムキッチンリフォームでは、見た目や本体価格だけでなく、間口・高さ・収納・設備・家事動線まで考えることが重要です。

特に、大きなキッチンや多くのオプションが必ず使いやすいとは限りません。

現在困っていることを整理し、本当に必要な設備へ優先的に予算を使いましょう。

また、見積もりではキッチン本体・解体・配管・電気・ガス・換気・内装・追加費用・保証まで含めた総額を確認してください。

キッチンリフォーム全体について詳しく知りたい方は、キッチンリフォーム完全ガイドもあわせてご覧ください。