外壁塗装の期間は平均で約2週間
外壁塗装にかかる期間は平均で約2週間ですが状況によって工事期間が延びることもあります。
外壁塗装をする時期や季節のタイミングってあるの?外壁塗装をするための基礎知識についてご紹介します。
外壁塗装の工程と作業内容
外壁塗装の作業工程は大きく9つの工程で行われます。
- ご近所への挨拶や準備
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 下地補修
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 最終点検
- 足場の解体と片付け
ご近所への挨拶や準備
外壁塗装の工事によって少なからず近隣住民へ迷惑がかかることがあります。
約2週間にわたっての工事ですので塗料の臭いや外壁塗装工事による騒音なども、どんなに注意しても多少致し方なく発生する部分はあります。
ご近所とのトラブルを未然に防ぐためにも業者がご挨拶に伺うことは当然ですがあなた自身も必要に応じてお隣や親しい住民には挨拶をしておくことがベターでしょう。
足場の設置
少ない塗装職人や作業員で効率よく安全にきれいに外壁塗装を行うにあたって、足場設置作業は必要となります。
足場を組みながら外壁の点検を行ったり、必要であれば養生処理も行います。
足場設置の作業自体は1日で完了しますが、業者によっては足場設置専門の業者に依頼することもあるので、その場合は足場設置作業日数が2日ほどかかる場合もあります。
高圧洗浄
1~2日かけて高圧洗浄による古くなった外壁のゴミやほこりなどを洗い落とします。
高圧洗浄後に乾燥させる時間が必要ですので、天気や天候によっては2~3日かかる場合があります。
高圧洗浄作業で気を付けたいことは、高圧洗浄を行ったことで外壁材や外壁に付帯する環境を破壊したり破損させることがあるので、実際に高圧洗浄前の状態を確認したり必要であれば写真を撮っておくなど、後のトラブルを考えたときは必要かもしれません。
下地補修
高圧洗浄による汚れ落とし作業が完了したら外壁材の状態によっては「ひび割れ」「劣化による破損」などがあります。
この状態では塗装できないのでコーキングなどを行う必要があります。
サイディングの場合はコーキングを打ち換える必要があるので、下地処理の日数に3~4日と日数がかかることもあります。
下塗り
ここから外壁塗装に入っていきますが、その前に養生作業が発生します。
近隣の住宅や車などに塗料やゴミなどが飛散しないようにマスキングや必要に応じてシートで覆います。
その後1回目の塗装である「下塗り」作業に入ります。外壁の状態によって塗装の吸収が早いことがあり、通常1回の下塗り作業が2回必要になることもあります。
これらを想定して見積の段階で3回塗りを超える塗装が必要になった場合の料金については事前に確認をしておくと安心かもしれません。
中塗り
下塗りが終わると次は中塗り作業です。
雑な業者が行うと中塗り後の乾燥期間を短くして3回目の上塗り作業を行うこともあります。
中塗り塗装が乾かないまま上塗り作業を行う事で、最終的に外壁塗装が完了した際の仕上がりや耐久年数にも差が生じることがあります。
上塗り
中塗りした塗装がしっかり乾いたことを確認後、上塗り作業を行います。
この時に雨どいや水切りなど外壁塗装を行う事で塗装が必要となる雑部への塗装も同時に行います。
最終点検
上塗りまで終わると、細かい部分の最終点検を行います。
必要であれば部分的に塗ったりムラや塗り忘れがないか?確認をしながらチェックしていきます。
足場の解体と片付け
足場の解体を行いシートや養生していたテープを剥がしながら片付けも行います。
外壁塗装の工事期間は平均で約2週間ですが、これだけの作業工程を踏んで作業を行いますが工事期間の過度な短縮は結果的に仕上がりに差が出ます。
ここでオススメしたいことは外壁塗装業者を探すとき、2~3社を比較することが最も重要になってきます。
通常約2週間かかる外壁塗装工事ですが、業者によっては極端に短い工事期間を提案する業者もあります。短い期間での外壁塗装は人件費削減や「やるべきこと」を省いて手抜きする可能性もあります。
複数の外壁塗装業者を比較するときには、工事期間についても比較することをお忘れなく。
外壁塗装の工事日数は延びることもある
外壁塗装の工事期間は約2週間ですが、外壁の状態や使用する塗料によっては工事日数が伸びることがあります。
外壁の状態が悪い場合は下地処理に時間がかかることがありますし、3回塗りの塗装の工程ではしっかりと乾いた状態で次の塗装に取り掛かる必要があるため、天候や季節にも関係します。
外壁塗装の工事を行う時期や季節は選ぶべきなのか?以下でまとめたいと思います。
外壁塗装の時期と季節
季節によって日照時間が異なり、気温も変わりますので塗装が乾く時間にも影響が出ます。
また、外壁塗装を行う時期によって工事期間にも差が出ます。
ここでの「時期」とは外壁塗装を行うタイミングの事を指し、外壁材が劣化した状態で塗装するのと10年に1度のベストなタイミングで外壁塗装を行うのとでは工事期間にも差が生じます。
外壁塗装にベストな時期とは?
外壁塗装の時期であるか?現在の外壁の状態で確認することが出来ます。
以下のチェックポイントに従って、外壁塗装を検討するタイミングであるか?すぐにでも外壁塗装工事を行ったほうが良いのか?判断材料にしていただければ幸いです。
外壁塗装を検討する時期
外壁に「ヒビ割れ」「藻・カビ・コケの繁殖」「膨れ」が見られる場合は外壁塗装を検討する時期です。
「ヒビ割れ」は雨漏りや外壁が崩れたり倒れたりする原因にもなります。早めの外壁塗装で費用も時間も最小限に抑えることができます。
「藻・カビ・コケの繁殖」は外壁塗装の劣化を進行させる原因になります。あなた自身で清掃するか外壁塗装業者に状態を見てもらうことをオススメします。
「膨れ」は熱によって塗装が内面から持ち上げられた状態です。「膨れ」は最初の外壁塗装時に下地処理が甘かった場合に起こる現象のひとつですが、時間の経過と共に下地処理に時間がかかったり塗装の剥がれの原因にもなりかねないので、早めに点検や応急処置をする必要があります。
早めに外壁塗装を行ったほうが良い症状
チョーキングの症状が見られた場合、早めに外壁塗装を行う事をオススメします。
チョーキングの症状は塗料の耐久性が無くなっている状態です。この状態から雨漏りや外壁にヒビが入るなどの症状に進行することが多く、シロアリ被害などにより外壁塗装では済まないリフォームが必要となることで高額な費用がかかることにも。
また「塗装の剥がれ」が見られる外壁の状態は、早急に外壁塗装の工事が必要な時期でもあります。
外壁塗装にベストな季節とは?
季節によって塗料が乾く時間が異なることは容易に想像できるかと思います。
ではどの季節が外壁塗装に最も適しているのか?についてまとめました。
メリット | デメリット | 備考 | |
春 | 年間通して外壁塗装工事に最も適した時期 | 人気の業者に依頼することが難しい(予約で埋まっている) | 早めの業者比較(冬の時期から検討)と予約がオススメ |
梅雨 | 外壁塗装を検討する人が少ないので優良業者にお願いしやすく料金も割引になる可能性が高い | 湿度が高いので塗装が乾きにくく雨により工事がスムーズに進まないことで工事期間が長引くこともある | 梅雨時期に外壁塗装を行った場合後のトラブルになりやすいので特別な事情がない限り避けることが望ましい |
夏 | 塗料の伸びが良い | 猛暑日は業者のストレスもたまりやすく細かな部分の仕上がりが悪くなる可能性あり | 業者への気遣いで気持ちよく作業してもらう工夫(飲み物などの差し入れ) |
秋 | 年間通して外壁塗装工事に適した季節 | 人気の業者に依頼することが難しい(予約で埋まっている) | 早めの業者比較(夏の時期から検討)と予約がオススメ |
冬 | 空気が乾燥しているので比較的施行しやすい季節 | 気温が低いので塗料の渇きが遅い。雪や気温の影響で工事期間が延びることもある | 降雪地域での工事は難しいので土地柄によっては外壁塗装工事が出来ない |
年間通しての季節で外壁塗装の工事に最も適しているのは春と秋。
春に外壁塗装工事を行う場合は冬の季節から業者を探すことをオススメします。また秋に外壁塗装工事を行う場合は夏の時期から、外壁塗装業者を探すと最適なタイミングで予約も取りやすいでしょう。
まとめ
- 外壁塗装の期間は平均で約2週間
- 下地処理をしっかりしてくれる外壁塗装業者を選ぶことが後のトラブルを防ぐことに
- 業者によっては3回塗りを2回塗りに誤魔化す場合があるので業者選びは比較することが重要
- 季節や外壁塗装のタイミングによって工事の日程が延びることがある
- 下地処理に時間を要する場合、外壁塗装の工事日数が延期されることもある
- 年間通しての外壁塗装工事を行う季節は「春」か「秋」がオススメ
外壁塗装の塗り替えを成功させるポイントは業者選びです。
業者選びを間違うとトラブルやクレームに発展するケースも少なくありませんので、少なくとも3~4社の外壁塗装業者を比較して、最終的に1社の業者と契約することが満足のいく外壁塗装に繋がります。
外壁リフォームの費用の内訳
材料費
外壁リフォームの費用の中で大きな割合を占めるのが材料費です。
使用する外壁材の種類や品質によって価格は大きく異なります。以下に主要な外壁材の種類とその価格の目安を示します。
外壁材の種類と価格
サイディングボード: 比較的安価で施工が容易なため、一般的に使用されます。価格は1平方メートルあたり約3,000円〜5,000円です。
塗り壁材: 自然な風合いが特徴で、高級感があります。価格は1平方メートルあたり約4,000円〜7,000円です。
タイル: 耐久性が高く、メンテナンスが少なくて済むため、長期的にはコストパフォーマンスが良いです。価格は1平方メートルあたり約8,000円〜15,000円です。
人件費
外壁リフォームには、専門の職人による作業が必要です。
人件費は、作業の規模や期間、地域によって異なります。
作業の流れと必要な人数
準備作業: 足場の設置や保護シートの取り付けなど、工事開始前の準備作業が含まれます。この段階では3〜4人の職人が必要です。
施工作業: 外壁材の取り付けや塗装作業が行われます。作業内容によっては、5〜6人の職人が必要となります。
仕上げ作業: 清掃や最終検査が行われ、工事が完了します。この段階では2〜3人の職人が作業を行います。
その他の費用
外壁リフォームには、材料費や人件費以外にも様々な費用が発生します。
足場設置費用
高所での作業を安全に行うためには、足場の設置が必要です。足場設置費用は建物の規模や形状によりますが、一般的には20万円〜50万円程度がかかります。
追加工事費用
リフォーム中に新たに発見される問題や追加の要望によって発生する費用です。
例えば、外壁の補修が必要になった場合や断熱材の追加工事などが考えられます。
これらの費用は、見積もりの段階でしっかり確認しておくことが重要です。
費用の目安
平均的な費用
外壁リフォームの費用は使用する材料や施工内容、建物の規模によって大きく異なります。
一般的な住宅の場合、外壁リフォームにかかる費用の目安は以下の通りです。
- 小規模なリフォーム: 50万円〜100万円程度
- 中規模なリフォーム: 100万円〜200万円程度
- 大規模なリフォーム: 200万円以上
リフォーム内容別の費用目安
具体的なリフォーム内容ごとに費用の目安を確認してみましょう。
小規模リフォーム
小規模なリフォームには、部分的な外壁の補修や塗装が含まれます。
ひび割れの修理や一部の外壁材の交換などが該当します。これらの費用は、50万円〜100万円程度が一般的です。
中規模リフォーム
中規模なリフォームには外壁全体の塗り替えや張り替えが含まれます。
古くなった外壁材を新しいものに交換し建物全体の外観を一新することができます。
費用の目安は、100万円〜200万円程度です。
大規模リフォーム
大規模なリフォームには外壁材の変更だけでなく断熱材の追加や防水工事などが含まれます。
これにより建物の性能を向上させることができます。費用の目安は、200万円以上となります。
リフォームの進め方と注意点
業者選びのポイント
外壁リフォームを成功させるためには信頼できる業者を選ぶことが重要です。
以下のポイントに注意して業者を選びましょう。
実績と評判: 実績が豊富で評判の良い業者を選ぶことが大切です。口コミやレビューを参考にしましょう。
見積もりの透明性: 見積もりが詳細で透明性のある業者を選びましょう。不明確な費用が含まれていないか確認することが重要です。
アフターサービス: リフォーム後のアフターサービスが充実している業者を選びましょう。保証期間や対応の速さも確認ポイントです。
見積もりの取り方
リフォームの見積もりを取る際には以下の点に注意して複数の業者から見積もりを取りましょう。
詳細な項目: 材料費、人件費、その他の費用など、詳細な項目ごとに見積もりを確認します。
比較検討: 複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討します。価格だけでなく、サービス内容や信頼性も考慮しましょう。
交渉: 見積もりの内容に納得がいかない場合は、業者と交渉してみることも重要です。特に不明点や疑問点は明確にしておきましょう。
注意点とトラブル防止
リフォームを進める際には、以下の注意点を守り、トラブルを防止することが重要です。
契約書の確認: 契約書の内容をしっかりと確認し、不明点は事前に業者に問い合わせましょう。
工程管理: リフォームの進捗状況を定期的に確認し、問題が発生した場合は早めに対処します。
近隣への配慮: リフォーム工事中は、騒音や振動などで近隣住民に迷惑をかけることがあります。事前に挨拶をし、工事期間中の配慮をお願いしましょう。
失敗しないリフォームのコツ
リフォームを成功させるためには、以下のコツを押さえておきましょう。
事前の準備: リフォームの目的や希望を明確にし、必要な情報を事前に収集しておくことが大切です。
業者とのコミュニケーション: 業者とのコミュニケーションを密にし、不明点や疑問点はすぐに解消するようにしましょう。具体的な指示や要望を伝えることで、満足のいく仕上がりになります。
適切な管理: 工事期間中は、進捗状況を定期的に確認し、問題が発生した場合は迅速に対処することが重要です。また、完了後のチェックも怠らないようにしましょう。
以上のポイントを押さえることで、外壁リフォームを成功させることができます。